新疆ウイグルでイスラム教のモスクに「中国式」義務付ける条例が施行 いつの間にか「中国化」に向かっている日本も自由の価値に目覚めるべき
2024.02.02
新疆ウイグル自治区カシュガルのエイティガールモスク。かつて、入口の上に掲げられていた神を賛辞するへん額は取り外され、中国国旗がたなびく(写真は2019年11月)。画像: Apik / Shutterstock.com
《ニュース》
中国の新疆ウイグル自治区で新たに施行された条例で、イスラム教の礼拝所など宗教施設を「中国式」にすることが義務付けられました。
《詳細》
新疆ウイグル自治区ではイスラム教徒への弾圧が進んでおり、オーストラリア戦略研究所の報告書によれば、2017年以降、ウイグル自治区のモスクの約3分の2が損傷または破壊されてきました。
1日に施行された条例では、宗教施設を新築・改築する際に、「建築、彫刻、絵画、装飾などの面で中国の特色、風格を体現しなければならない」と規定。改修する際には当局の承認が必要になります。
改正された同条例では、学校やモスク以外での宗教教育活動を事実上禁止することになり、家庭内や個人で宗教について教えることができなくなります。また、宗教学校には、愛国的な人材を養成するよう要求しています。
さらに、大人数での宗教集会を行う場合は1カ月前に当局の承認が必要になるほか、Web上にコンテンツを掲載する際にも審査が必要になります。また、当局が認めていない宗教活動は通報することを促しています。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画