日中外相会談で拘束日本人の解放を要望へ 次元が変わり始めた中国ビジネスリスク
2023.03.30
《ニュース》
日中政府は、林芳正外相が4月1~2日に訪中し、秦剛・国務委員兼外相と会談する方向で調整していると報じられています。その時、林外相は中国で拘束された日本人男性の解放を要求する意向とされており、その成否に注目が集まっています。
《詳細》
外相訪中自体は、昨年11月より日程の調整が続けられてきました。実現すれば茂木敏充外相時の2019年12月以来となります。会談では、情勢が緊迫する台湾問題や沖縄・尖閣問題などについて話し合われる予定でした。
そうした中、日本の大手製薬会社アステラス製薬の中国駐在員が、国家安全当局に拘束されます。中国外務省は、反スパイ法に違反した疑いがあると発表しました。
拘束されたのは、今月に帰国して退職することが決まっていた男性駐在員でした。帰国当日、宿泊していたホテルを車で出発した後、連絡が取れなくなったとのことです。
男性は通算約20年中国で勤務し、現地事情に精通するベテランでした。日系進出企業で組織する「中国日本商会」の幹部も務め、現地日本人の中では知られた存在だったといいます。それだけに今回の件で日本企業の間では、激震が走っているといいます。
こうした中、4月1~2日の会談に向けて調整が進み、林外相が男性の早期解放を求める意向と報じられています。
《どう見るか》
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