「小林一茶よりAIの俳句が高評価」京大実験で判明 AIアートの可能性ではなく、人間文化の危機ではないか?

2022.11.03

研究チームが公表した俳句の例。

《ニュース》

AIが作って京都大学の学生が選んだ俳句の方が、著名な俳人が読んだ俳句よりも高く評価されるという実験結果を、京大の研究チームがまとめ、波紋を呼んでいます。

《詳細》

京大「人と社会の未来研究院」の研究グループはこのほど、(1)AIで生成した俳句、(2)AIで生成して京大生がよいと評価した俳句、(3)著名な俳人が詠み歳時記に掲載されている俳句に対してそれぞれ、男女385人にオンラインで評価してもらう実験を行いました。画面上に表示された俳句に対して、「美を感じる」かどうかなどを7段階評価で採点する形式でした。

その結果、(2)の平均点が最も高く、それに(3)(1)が続きました。

さらに実験では提示された俳句がAIと人間のどちらが作ったものかを当てる設問を設けましたが、正答率は5割にとどまり、大半が判別できないという結果となりました。

同チームのレポートには、「秋の風」という季語を含んだ以下の俳句が例示されていました。

「夜の鐘 一つ鳴きけり 秋の風」(AIが作り京大生が選んだ俳句/評価は◎)

「淋しさに 飯を喰ふなり 秋の風」(江戸時代の俳人・小林一茶が作った俳句/評価は〇)

「目に高き 身を考えて 秋の風」(AIが作った俳句/評価は〇)

同レポートは実験結果について、「俳句創作の分野ではAI は人間の創造性に匹敵しつつあることやAI 芸術に対する人々が持つ潜在的な価値観、そしてAI とともに創作することでよりクリエイティブな作品を生み出せる可能性が示唆されました」と評しています。

《どう見るか》

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タグ: 小林一茶  俳句  心情  情緒    AI  アート 

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