コロナ禍で若年層の自殺が増加 「つながり」分断する行動制限の悪影響を、今後の社会づくりの教訓に
2022.10.14
《ニュース》
政府が閣議決定した2022年度自殺対策白書で、新型コロナウィルス流行前と比較して、男女とも20代以下の自殺が増えていたことを取り上げました。
《詳細》
同白書では自殺者数の動向について、21年の数を新型コロナ流行前の2015~19年の5年間の平均と比較しました。すると、10代以下で29.1%増加、20代では16.7%の増加が見られています。
今年8月には、東京大学などのチームがコロナの影響により、国内で増加した自殺者が約8000人に上ると試算。最多は20代女性で、19歳以下の女性も比較的多いとしていました。チームの仲田泰祐・東大准教授は「男性より非正規雇用が多い女性は経済的影響を受けやすく、若者の方が行動制限などで孤独に追い込まれている可能性がある」としています。
日本赤十字社が2021年に高校生・大学生などを対象に行った調査では、2021年9月の緊急事態宣言解除までの期間の心の変化として「何もしたくなくなる、無気力(高校生43.0%/大学生49.0%)」「孤独を感じ、1人でいるのが不安(高校生28.0%/大学生35.0%)」「生きていることに意味を感じない、死を考える(高校生18.0%/大学生11.0%)」などが挙げられています。
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