真理の舞台になった歴史 [第9回] - イエス以前に、東西文明交流の基盤をつくった「ヘレニズム文化」
2022.06.29
2022年8月号記事
真理の舞台になった歴史
幸福の科学学園で歴史を教える桜沢正顕教諭が、大川隆法・幸福の科学総裁が法話や霊言で言及した象徴的な歴史的事象について解説します。
第9回
イエス以前に、東西文明交流の基盤をつくった「ヘレニズム文化」
桜沢 正顕
東西両文明が初めて本格的に交流・融合したのが「ヘレニズム文化」。その端緒は本連載の第1回目でご紹介した、紀元前5世紀のペルシア戦争に遡ります。
アジアの専制国家アケメネス朝ペルシアは、民主政のギリシアに攻め込んだ後も同地に介入し続け、ギリシアはそれに翻弄されながら内戦を繰り返す状況に。そんななかで登場したのがギリシア北方マケドニアのアレクサンドロス大王です(*1)。大王は前334年にペルシア征服のため「東方遠征」を開始し、わずか4年で目的を達成した後も東へ進軍。10年におよぶ大遠征でインドにまで到達し、東西が融合する一大帝国を築きました。
(*1)アレクサンドロス大王は青年期には家庭教師のアリストテレスから諸学を学び、大の読書家であったと言われる。
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