メタバースで転倒・骨折などの事故多発 怪我・依存症・精神疾患──無数のリスクに目を向けよう
2022.02.05
メタ社のマーク・ザッカーバーグCEOとそのアバター。(メタ社のYouTube動画「メタバースとそれを一緒に構築する方法-2021を接続する」より)
《ニュース》
旧フェイスブック社の「メタ」への社名変更により、にわかに注目が集まっている「メタバース」ですが、VRヘッドセットを装着している人が怪我をするといった事故が多発しています。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じています。
《詳細》
2日付の記事「メタバース没入にご用心、VR装着中の事故増加」では、アメリカ各地で起きたVR事故の一部を特集。
VRを使ったシューティングゲームをプレイ中に転倒骨折して救急搬送される、ボクシングゲームやテニスゲーム中に物に手を当てて出血する、花瓶を割ってしまう、"ローマのコロッセオで虎と戦っている"うちに肩を強く伸ばし過ぎて脱臼する、"高層ビルの上から飛び降りた"瞬間、前方のテレビに頭から突っ込むといった、数々の痛々しいケースが紹介されています。
なお記事内では、腕を長時間上げ続けることで痛みが生じる「ゴリラ腕症候群」の危険性について、専門家がコメントするなどしています。
また2017年には、ロシア人男性がVRゲームをプレイ中に誤って自室内のガラステーブルに転倒し、出血多量で死亡した事故も起きています。
アメリカでは2021年のVRヘッドセット販売台数が前年比で70%増えるなど、かなりの速度で普及しています。その背景には、VRの世界で人々が集まってゲームや交流、仕事をする「メタバース」への期待感があります。
メタ社CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、この10年で10億人に届けるというビジョンを掲げており、VRの普及率はさらに高くなると見られます。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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