Interview 地域を発展させる「秘策」 - 幸福実現党 愛媛

2020.09.29

2020年11月号記事

Interview

地域を発展させる「秘策」

愛媛

愛媛県で活動する石川氏、市川氏、山中氏が、それぞれの地域の発展ビジョンを語り合った。

今治市・大島の亀老山展望公園からは、今治市と広島県尾道市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」が一望できる。

地域を元気に! いじめのない公教育を!

大好きな地元・愛媛を もっと輝かせたい

幸福実現党 愛媛県本部
今治市地区代表

山中 美登里

Profile (やまなか・みどり)1960年、愛媛県今治市北高下町生まれ。土橋町在住。今治明徳高等学校卒業。越智郡園芸農業協同組合連合会、運送会社事務員を経て訪問ヘルパー。一般財団法人「いじめから子供を守ろうネットワーク」相談員。家族は夫と一男一女。好きな言葉は「可能性への挑戦」。

幸福実現党 愛媛県本部
四国中央市地区代表

石川 武美

Profile (いしかわ・たけみ)1961年、愛媛県四国中央市生まれ。寒川町出身・在住。愛媛県立三島高等学校、駒澤大学経営学部卒業。JA、宝飾品販売業、病院経理を経て、現在は大手製造業勤務。元江ノ元地区消防団、中部木造地区地区長、防災士。家族は妻と一男二女。好きな言葉は「やむにやまれぬ大和魂」。

幸福実現党 愛媛県本部
西条市地区代表

市川 みどり

Profile (いちかわ・みどり)1961年、愛媛県西条市禎瑞生まれ。樋之口在住。愛媛県立西条高等学校卒業。徳島文理大学音楽学部中退、北海道大学文学部英文学科卒業。学習塾経営、会社勤務を経て、現在は西条市内で学習塾講師。家族は三男一女。好きな言葉は「世のため人のため」。

地域を回り、困りごとなどを聞く市川さん。

車通りの多い道路でご挨拶をする石川さん。数年前から活動を続けている。

山中さんは、離島も含め今治市内を回り、出会いを大切にしている。

市川さん(以下、市): 私たちは全員、生まれも育ちも愛媛ですね。

山中さん(以下、山): 愛媛は地域によって雰囲気が大分違うけれど、海も山もあり、大自然に囲まれていて、ホッとしますよね。私は「しまなみ海道」がある今治市に住んでいますが、「サイクリストの聖地」と呼ばれ、世界7大サイクリングロードにも選ばれました。ギリシャの島々のような風光明媚さから、観光地としても人気で、世界を旅した人も、景色を絶賛していました。

市: 西条市は「うちぬき」の水が有名です。豊富でおいしい水を使って、水耕栽培の野菜工場をやっている人もいるんですよ。

石川さん(以下、石): 今、世界で食糧危機が騒がれていますから、天候などに左右されない野菜工場は未来がありますよね。

私が住む四国中央市もダムが3つあり、水が豊富ですが、農業をされている方からは、「農業用水の管轄が違うため、水が流せず田んぼにできない土地がある」などの問題を聞きます。

市: 私もよく農家の方と話しますが、「農業だけだと生計が立たん」と皆さんおっしゃっています。

石: 高齢化と後継者不足で、耕作放棄地が増えましたよね。宅地にする反面、空き家も増えています。リフォームをして若い人を呼び込む需要もあるようです。

山: 今治でも、都会からIターンして喫茶店などをやる人がいますが、なかなか難しいみたいで……。市も若い人を呼び込もうとしていますが、中途半端に感じてしまいます。海沿いに大きな船型のビルを建てましたが、賃料も高いらしく、人気がなくて。どうせ建てるなら、豊かな海がある地域ならではの、たくさんの人が来たくなるようなものをつくりたいですよね。民間と上手に連携しての、大規模な水族館とか。

市:石: おおー!

市: 効果的に人を呼び、人口も増やす工夫が必要ですよね。農業も、道具や機械が高くて個人での新規参入は難しく、今やっている方も大変みたいです。農協に頼らなくても、機械の貸し借りなどができる仕組みをつくったらどうでしょうか。

石: 農家さん同士で、融通し合えるといいですね。四国中央市は紙の生産量が日本一ですが、中国の工場で生産して、こちらで仕上げをしていることも多いんです。雇用があれば人口も増えますから、ぜひ市内に工場が戻って来てほしいと思っています。

いじめをなくし質の高い公教育を

石: 学校の二宮金次郎像が、歩きスマホと同一視され、排除すべきと言う声がますます高まっているのを知っていますか?

市:山: えっ! そうなんですか?

石: でも寸暇を惜しんで学ぶ姿と、歩きスマホはまったく別ですよね。金次郎の自助努力の精神や学ぶ精神を伝える像を撤去してはいけないと思います。

市: 本当ですね。私は学習塾を経営していましたが、今の子供たちには「学ぶ手本」がないと感じます。「何のために勉強するのか分からない」と、よく言っていて。

実は私も昔はそうでした。挫折して大学を中退しましたが、親や親戚に説得され、「1年間だけ頑張ろう」と、正面から勉強に向き合ったんです。そこで初めて、学ぶことの楽しさや大切さが分かりました。若い人たちにも、「いい大学に行くため」ではなく、勉強することの本当の意味を知ってほしいと思います。

石: 道徳教育も大切ですよね。私の娘は中学生の時にいじめに遭い、不登校になってしまいました。部活のキャプテンなどをしていて目立っていたからだと思うのですが、高校でもいじめに遭い、結局、通信制を卒業しました。

山: うちの娘も人間関係などのトラブルで高校を中退しました。部屋に籠りっきりの時は、「手首切ったりしとらんやろか」「生きとるやろうか」と心配で心配で。

石: 大変でしたね……。私は先生の家まで行って「いじめに遭っています」と説明したのですが、取り合ってくれませんでした。

山: うちも校長先生に訴えたら、最初は「それは大変ですね」と言ってくれましたが、担任の先生の言い分を聞いたら、手のひらを返したような態度になって。娘も通信制の高校で学び直しました。

石: 今では「経験の一つ」と思えますが、当時は……。その体験もあり、私も山中さんも、「いじめから子供を守ろうネットワーク」の相談員として、解決のために活動しています。「いじめは犯罪」と堂々と訴え、愛媛からいじめをなくしていきたいですね。

市: 本当に。娘が中学校の保健の先生をしていましたが、保健室登校の子が多いと言っていました。純粋ゆえに自分に自信がない生徒も多いそうです。いじめや不登校の解決には、道徳教育や宗教教育が必要だと思います。

山: 子供たちが自分に自信を持つためにも、武士道精神などの日本の誇りを公教育でちゃんと教えるべきですよね。

若者が夢を描け高齢者は元気に!

市: 地元の偉人について教えることも大切です。私はとにかく、若者が夢を持てる教育がしたいんです。心の教育と同時に、学力もしっかり上げて、子供たちが夢を叶えられるような。

そして、高齢者を敬い、助けられるような若者を育てたいですね。西条は元気なお年寄りがとても多いと感じます。

山: 今治でも、高齢の方が「子供を守る会」として登下校を見守ったりされていて。私も時々参加していますが、とても元気をもらえるんです。子供たちとおじいちゃんおばあちゃんたちが、ふれあう機会をもっと増やしたいと思います。

石: 若者が元気になれば高齢者も元気になります。一人ひとりがもっと輝ける愛媛にしていきたいですね。


タグ: 石川武美  幸福実現党  2020年11月号記事  市川みどり  農業  食糧危機  後継者不足  愛媛県  山中美登里  いじめ  教育  高齢者 

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