Expert Interview - 人の命で稼ぐ犯罪国家 中国の「臓器狩り」に加担してはならない
2019.04.29
2019年6月号記事
Expert Interview
人の命で稼ぐ犯罪国家
中国の「臓器狩り」に加担してはならない
中国では年間6万から10万件もの臓器移植が行われ、巨大な″1兆円ビジネス"に成長している。
その背景には生きたまま殺される「良心の囚人」たちがいた──。
(編集部 長華子)
弁護士
デービッド・マタス
プロフィール
(David Matas) カナダ生まれ。国連総会カナダ代表のメンバー、国際人権と民主発展センター長、カナダ憲法・国際法律条例主席などを歴任。2010年ノーベル平和賞候補、2017年ガンジー平和賞候補。
中国における臓器移植の件数は、アメリカの約3倍。目を見張るのは数だけではない。通常、移植の待機時間は、数カ月から数年だが、中国では数日から数週間とされる。
これだけ早く多くの臓器移植を行うには、「供給源」がなければ不可能だ。10年以上にわたる調査によって、中国がオンデマンドで(需要に応じて)人を殺し、臓器を摘出していることが判明してきている。殺害の対象となっているのは、思想・信条上の"罪"で自由を奪われた法輪功学習者などの「良心の囚人」だ。まさに「臓器狩り」と言える状況にある。
この問題について長年取り組んできた弁護士のデービッド・マタス氏が3月カナダから来日し、講演を行った。その際に、本誌のインタビューに応じた。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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