不正統計で大炎上 "発覚"したのは消費増税の後遺症 - ニュースのミカタ 2
2019.02.28
写真:つのだよしお/アフロ
2019年4月号記事
ニュースのミカタ 2
政治
不正統計で大炎上
"発覚"したのは消費増税の後遺症
賃金統計の「不正」の次は、「低迷」に目を向けるべきです。
国会を騒がせている不正統計問題。槍玉に挙がっているのが、厚生労働省がつくっている「毎月勤労統計」です。これは、日本中の企業を調査し、人々の賃金水準などを知るもの。「政府の経済政策が上手くいっているかどうか」を測る統計です。
発覚した二つの不正
飛行機でいう「高度メーター」に当たる重要な指標ですが、ここに二つの不正がありました。
一つ目は、「調査方法の嘘」によって、「賃金額がずっと"底下げ"されてきた」ことです。
厚労省は、本来定められた方法とは異なる方法で調査していました。その結果、2004年から人々の賃金が本来より少なく算出され続けてきたのです。
雇用保険などは、平均的な賃金水準に基づいて支給されます。今まで少なく支払われてきた関係者を中心に、怒りの声があがっています。
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