冷戦当時のイギリスは「すでに中ソはUFOを捕まえている」と想定していた
2018.08.03
《本記事のポイント》
- 冷戦当時、イギリスは中ソがUFO技術を持つと仮定し、自国もUFO情報を集めていた
- 米ネバダ州の軍事基地である「エリア51」は宇宙人情報を隠し持つ秘密基地?
- 「宇宙大国」を目指す中国も、現在、宇宙人テクノロジーの研究に邁進中?
イギリスは冷戦時、中国・ソ連がすでにUFOのテクノロジーを確保しているのではないかと疑い、自国も遅れをとってはならぬとUFOの拿捕に大きな関心を持っていたことが明らかになった。
「世界UFOデー」である7月2日の英タブロイド紙「サン」の記事によると、英情報機関MI5が、1947年から1997年の50年間、宇宙人のUFOテクノロジーを獲得する目的でUFOの調査をしてきたという「Xファイル」の存在が明らかになった。サン紙の記事は英インディペンデント紙や米フォックスニュース他多くのメディアに伝えられた。
近く英国立公文書館で公開予定の「UAPs(未確認空中現象)」という1000頁あまりのその文書によると、冷戦当時、イギリスは中国・ソ連がすでにUFOを獲得してテクノロジーの分析をしているのではないかと強く疑い、自国もUFOを拿捕しようと躍起になっていたことがわかるという。当時、情報部内には2つのUFOデスクがあり、1つは目撃情報の窓口、もう1つが"本当の任務"、つまり"スパイ"を送り込んで調査することだった。
当時、イギリス空軍は「高速で急旋回や急停止、レーダーに映らないなどUFOのように振る舞う」飛行物体に強い関心を持ち、中国、ソ連に対し優位に立とうと真剣にUFOの情報収集をしていたのだ。
現在はこのUFOプロジェクトは公式には閉鎖されているが、世界の暗黙のUFOプロジェクトは終わるどころか、より深く潜航しているのかもしれない。というのは、イギリスがにらんだ通り、中国の宇宙人テクノロジーの存在を疑う噂は、別の方向からすでにあるからだ。
グーグル・マップを見ると、中国のゴビ砂漠にあるいくつもの不思議な模様の構造物が見え、世界の話題になっている。2011年11月14日付英テレグラフ紙の記事では、米軍事ジャーナリスト、ティム・リプリー氏が、「ゴビ砂漠の謎の構造物と似た物が、アメリカのネバダ州にあるエリア51にも存在する」と指摘している。エリア51は軍事基地だが、むしろ宇宙人テクノロジーを隠し持つ秘密基地という方が有名である。
このエリア51に1947年ロズウェルに墜落したというUFOが運び込まれ、宇宙人テクノロジーが極秘に研究・開発された結果、アメリカでは様々なハイテク兵器が急速に進歩したと言われている。これと同じように近年、急速に宇宙兵器の開発を成し遂げている中国も、そのあまりの急速な開発ぶりに、「宇宙人テクノロジーを研究しているのではないか」という噂が広がっているのだ。
中国からは、アメリカのように次々とUFOテクノロジーの存在を暴露する人が出るとは思えないが、想定はしておくべきだろう。1947年から情報収集していたイギリスには先見の明があったのかもしれない。(純)
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2012年8月14日付本欄 国際政治を動かす宇宙人の存在 - 編集長コラム
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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