7月の米雇用が20万9千人増 トランプの成果を隠すリベラルメディア
2017.08.06
《本記事のポイント》
- 米雇用者数が前月比で20万9千人増加
- 米主要企業も順調に利益を伸ばし、経済は上向いている
- トランプ氏の成果が大きくなるにつれ、メディアの偏向報道が明らかになる
米労働省が4日に発表した7月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数が前月比で20万9千人増加した。市場予想の18万3千人を上回る伸びを記録した。
非農業部門の就業者は平常時で10万人増、好況時では20万人増とされ、今回の20.9万人増という数字は、市場の予想を上回り、経済が上向いていることを示している。失業率も4.3%と、16年ぶりの低水準となった。
雇用者数が増加している割には、賃金が伸びていないとの批判もあるが、時間当たりの平均賃金は前月比0.3%増と、5カ月ぶりの大幅増となった。
米主要企業の業績も順調だ。調査会社「トムソン・ロイター」が500社を対象にした推計によると、4~6月期の主要企業の純利益は、前年同期比で12%増益する見通しであるという。
トランプ大統領は自身のツイッターで、企業の利益が就任以降、過去最高の水準だと発言している。
トランプの成果を隠すリベラルメディア
しかし、トランプ政権は、「ロシア疑惑」などの国内問題に足をとられ、法人税減税などの経済政策を十分に実施できていない。それにもかかわらず、景気が上向きになっているのは、トランプ氏が掲げるビジョンそのものへの期待値が高いためであろう。
ただ、主要なリベラルメディアはこうした実績を公平に取り上げていない。
「トランプはほとんどの大統領がしていないことを達成した。強い経済と低い支持率だ
(Trump achieves what few presidents have: Strong economy, low approval ratings)」(5日付CNN)
「米経済は確かだ。しかし、トランプノミクスなどというものはどこにも存在しない (The U.S. economy is solid, but there's no ‘Trump bump')」(4日付ワシントン・ポスト紙)
これに対し、FOXニュースの経済ジャーナリスト、スチュアート・バーニー氏は番組で、「経済の世界では証拠は明白だ。景気は上向いているが、メディアはそれを無視する」と発言。トランプ氏の就任以来、ダウ平均株価は4千ポイント上がり、4兆円の資産が増加したとし、「こうしたことが広く報じられているのを見たことがありますか? いいえ、見たことがないはずです」と視聴者に問いかけた。
続けて、このように話している。
「経済成長は本当に上向いています。4月から6月にかけての年間成長率は2.6%で、1月から3月に比べて2倍です。(中略)最も驚くべきことは、こうしたことをほとんどの人が知らないということです。知らされていないのです。メディアは自分たちの日々の生活にほとんど関係ないようなことばかりに取りつかれています」
トランプ政権の成果が大きくなれば、リベラルメディアの偏向報道が広く知られ、世間の信用を失うことになるだろう。トランプ氏の経済政策が着実に実行され、成果が出た際に、主要メディアがどのように報じるかに注目したい。
(片岡眞有子)
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