安全保障関連法案が16日、衆議院を通過し、参議院での審議に移った。これにより、9月27日までの今国会中に成立する見通しだ。
これに先立ち、同法案は衆議院での平和安全法制特別委員会において、15日に採決された。野党議員らが「自民党 感じ悪いよね」などと書かれた反対のプラカードを持って、浜田靖一委員長に詰め寄る場面もあった。
幸福実現党が声明「憲法9条は国防の手足を縛る」
平和安全法制特別委員会での採決を受け、幸福実現党(党首・釈量子)は声明「安保関連法案の衆院特別委採決を受けて」を発表した。声明は、同法案について迅速かつ建設的な審議を経た上での早期採決を求め、憲法学者らが「違憲」としたことへ反論し、憲法9条についても「国防の手足を縛る」として改正を求めたものだ(下記、関連ページ参照)。
「審議が十分か不十分か」の強調は議論のすり替え
同法案については、全国各地の地方議会でも「慎重な審議を求める」や「廃案」、「賛成」の意見書が出され、採決されている。
この3つの中で、「慎重な審議を求める」という意見書は181件と、最も多いという(9日付朝日新聞)。これに便乗する形で、衆議院での採決を「審議不十分」と報じるマスコミが多いが、法案の中身ではなく「審議が十分か不十分か」ばかりを強調するのは、議論のすり替えだ。
沖縄県石垣市で「賛成」意見書が可決
そうした中、沖縄県石垣市では、「安全保障関連法案の今国会成立を求める意見書」が可決された。中山義隆・石垣市長も参考人として、同法案に対して賛成の意見を表明している。
意見書を提出した友寄永三(ともよせ・えいぞう)・市議会議員は本誌取材に対し、次のような声を寄せた。
「今回の法案は、特に漁業関係者が歓迎しています。私たちのように国境付近に住む人々の多くが危機を感じている。最近は尖閣周辺での漁そのものがあまりできませんが、尖閣付近で漁をする場合は、海上保安庁の船に守ってもらう必要があります。中国漁船を間近で見たことがある人は、中国の脅威を非常に強く感じています」
中国が、日本のシーレーンである南シナ海において軍事施設を造るなど、安全保障をめぐる環境は変化している。法整備は「待ったなし」の状況だ。(居)
【関連ページ】
幸福実現党公式HP「安保関連法案の衆院特別委採決を受けて(党声明)」
http://info.hr-party.jp/2015/4455/
【関連記事】
2015年6月13日付本欄 尖閣を狙う中国が基地建設を計画 日本は正義実現のために何をすべきか
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9752
Web限定記事 安保法案「違憲」憲法学者の本音は「中国に降参した方がいい」