11 日付日経新聞で「米経済『日本化』の懸念」という興味深い記事が載っている。

アメリカがリーマンショック以降、低成長が長期化している現象を「日本化している」としているわけだが、確かに、バブルが崩壊し、景気回復の打つ手が効かず、結局、ゼロ金利政策や量的緩和政策を導入する羽目になったという点において、アメリカは日本の「後追い」をしているように見える。

記事では、「日本化」を悪い意味で使っているが、逆に言えば、日本は世界に先駆けて未知の課題に対して新たな政策を創造しているとも言える。世界で初めて導入したゼロ金利や量的緩和政策はその象徴だ。

日本がこの問題を解決できれば、それはアメリカ経済をも救える。その意味で「米経済の日本化」とは、課題先進国としての日本の価値を示す現象としてポジティブにとらえることもできる。(村)

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