アメリカで人種差別に基づいた白人による黒人殺害事件が頻発している。18日にも、米サウスカロライナ州の黒人向け教会で21歳の白人男性が銃を乱射し、9人を死亡させた事件が起きた。

同教会は、アメリカで最古の黒人教会のひとつ。容疑者は聖書を学ぶ集会に参加し、黒人を侮辱する言葉を叫んで他の参加者に向けて銃を乱射した。この教会の牧師で、州上院議員のクレメンタ・ピンクニー氏も亡くなっている。

警察はこの犯行を「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」と見ているという。容疑者がフェイスブックに載せた自身の写真は、アパルトヘイト(人種隔離政策)時代の南アフリカ共和国の国旗をワッペンとして付けた服を着ているものだ。

オバマ大統領は事件を受けて、「黒人教会が襲われたのは初めてではない」「危害を加えたい人が容易に銃を手にすることができるのが要因だ」と、銃規制の必要性を訴えた。

動機がある限り、悲劇は続く

ただ、手段を封じても、動機が存在する限り、類似の犯罪は止められないだろう。

人種差別を本当に終わらせる考え方は、幸福の科学の霊的人生観にある。人間の本質は魂であり、この世とあの世を生まれ変わりながら魂修行をしている。生まれる国や性別、人種なども、地上に生まれるたびに選んでくる。つまり、差別している相手と、過去世で同じ立場だった可能性があるということだ。

マンデラ大統領の霊言「魂に色はない」

南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離政策)を終わらせた、ネルソン・マンデラ大統領の霊は、死後4時間で大川隆法・幸福の科学総裁の元を訪れた。その後収録された霊言で、マンデラ霊は魂について、次のように語っている(『ネルソン・マンデラ ラスト・メッセージ』所収)。

ある人は白人として生まれ、ある人は黄色人種として生まれ、ある人は黒人として生まれていますが、彼らは根本において平等なのです」「魂そのものには色がありません。魂は透明です。色はないのです。魂とは考えるエネルギーであり、活動するエネルギーにほかなりません

こうした「転生輪廻」という霊的人生観を受け入れるとき、人類は人種差別を乗り越えることができるだろう。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ネルソン・マンデラ ラスト・メッセージ』 大川隆法著

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