ディズニーの名作を実写化した「シンデレラ」が、公開以来、4週間連続で興業収入トップを記録している。

近年のディズニー映画の勢いには、目を見張るものがある。”ディズニーらしさ”を斬新なストーリーと最先端のCG技術で進化させた『アナと雪の女王』や『ベイマックス』、過去のディズニーアニメをより美しく再現した数々の実写映画……。

なぜ今のディズニー社には、これほどの創造性と勢いがあるのか。その背景には、停滞しつつあったディズニーを改革した、ある人物の熱意がある。しかしその人物の半生は、アップル社を立ち上げたスティーブ・ジョブズを髣髴とさせる紆余曲折があった。

ディズニー改革の背景について、元ディズニー・ミュージック・グループ・アジアパシフィック&ジャパン代表の中田昭利氏に話を聞いた。(本欄は2014年12月付記事を再掲したものです)