「アメリカ国民を代表する皆様。私たちの同盟を、『希望の同盟』と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか」

先月29日、アメリカ議会で行われた安倍晋三首相の演説は、こう締めくくられました。演説中、満席の議場からは10回以上のスタンディングオベーションが起こるなど、話題を呼びました。レーガン元大統領のスピーチライターだったダナ・ローラバッカー議員は「Aプラスの演説だった」と称えるなど、アメリカ人の心を揺さぶったようです。

こうした「スピーチ力」は、政治家だけに求められる能力ではありません。取引先へのプレゼンや社内の会議で上司や部下を説得するなど人前で話す機会の多いビジネスパーソンにも役に立つものです。

ただ、いざスピーチを行っても、相手に感動を与えることができず、場を盛り下げたりして、思いの他うまくいかないことも多いはず。人の心を揺さぶるスピーチの秘訣というものがあるのでしょうか。