世界には数多くの問題や苦しみがあります。そして世界の問題は、私たちの生活と密接に関係しています。しかし、新聞やテレビの国際ニュースでは、「どんな出来事がなぜ大事なのか」「自分たちとどう関係するのか」が分かりにくいでしょう。
本欄では、1週間の間に起きた国際ニュースの中から、「これで世界の流れがわかる」という基準でピックアップしたニュースを紹介、解説します。
今週のラインナップ
- (1)「ケニアの大学テロ襲撃」 イスラム教vs.キリスト教の一環
- (2)オバマ氏のパイロットが「ほとんどのパイロットはUFOを信じている」
- (3)イラン核交渉、何とか合意するも……核戦争の懸念は消えない
- (4)社会主義の実験がまた1つ失敗 ベネズエラでトイレットペイパー不足
- (5)アジアインフラ投資銀行の拡大は「アメリカ流の経済思想」の終わり?
- (6)中国の核を使った「電磁パルス攻撃」の脅威高まる 日本は対策しているか?
(1)「ケニアの大学テロ襲撃」 イスラム教vs.キリスト教の一環
【前提】
アフリカのソマリアでは20年以上内戦が続いています。その反政府勢力の一つが、「アル・シャバブ」というイスラム系武装集団です。ソマリア政府は2007年から、アフリカ連合(AU)と協力して、アル・シャバブ討伐を始めました。ケニアはソマリアに隣接する国で、アフリカ連合軍の一部として、アル・シャバブの鎮圧に参加しています。
【できごと】
4月2日、ケニア東部のガリッサ市内の大学をアル・シャバブが襲撃し、現在分かっているだけでも150人近くの学生が殺害されました。
【どう見るか?】