邦人人質事件で、日本人にとって遠い国の話ではなくなった「イスラム国」問題。その背景には、イスラム教とキリスト教の対立があります。この対立の原因を理解するには、それぞれの教義を知らなければなりません。

そこで本欄では、主にキリスト教の聖典である『新約聖書』の中身を覗いていきます。「福音書」「使徒言行録」「ヨハネ黙示録」などの言葉を聞いたことはあっても、その内容は知らない人も多いのではないでしょうか。

新約聖書は27の書から成り立っており、イエス死後1世紀のキリスト教について書かれています。内容は、大きく分けて、「福音書」「使徒言行録」「弟子たちの手紙」「ヨハネ黙示録」の4つです。