※有料購読記事では、「政治・経済のこんなことがわからない、解説して欲しい」という、記事リクエストを受け付けて参ります。詳細は、記事の最後を参照下さい。
自民の公約に「憲法9条改正」がない
「信なくば立たず、国民の信頼と協力なくして政治は成り立ちません」
安倍晋三首相は11月18日、この言葉を使い、衆議院解散を表明。国民に"信"を問う、総選挙に突入しました。
しかし、自民党の「2014年衆院選政権公約」をよく見ると、「憲法9条」という文字がありません。自民党は「憲法9条の改正」を目指しているはず。だからこそ自民党を支持する保守層の方々も多いはずなのですが……。
自民の「9条改正」は、選挙前にいつも"消える"
自民党は選挙前になると、「憲法9条」という言葉をよく政権公約から外します。自民党が政権を奪還した2012年の衆院選の時も、そのマニフェストに「憲法9条」の文字はありませんでした。
しかし、その投開票日の翌日、安倍首相は憲法の改正要件を緩める「96条改正」に言及。「憲法9条改正」のプロセスとして、です。
そうかと思えば、半年後の2013年参院選を前に、自民党は「96条改正」による改憲要件緩和の対象から、「憲法9条」を外してしまいました。