中国共産党指導部が、「共産党員の宗教禁止」を徹底する方針を固めた模様だと、16日付産経新聞が1面トップで報じた。キリスト教やイスラム教の信者が増え、党中央の求心力が弱まっていることを問題視したと見られており、10月頃から党の規律部門が調査チームを一部地域へ派遣し、宗教を信仰する党員などは除名などの厳罰でのぞむという。
中国の共産党員は8千万人を超えるが、貧困や病気に悩む層の中には、宗教に救いを求める者も少なくない。また、新疆ウイグル自治区やチベット自治区などの党員の中には、自民族の宗教であるイスラム教やチベット仏教を信仰しているケースもある。