中東にはもうこれ以上ないと言うほど多くの紛争が存在するが、イエメン共和国の内乱も激化している。
イエメンは1990年に、北イエメンのイエメン・アラブ共和国と、南イエメンのイエメン人民民主共和国の二国が統一して誕生した国である。
しかし2004年に、フセイン・バドレディン・アル・フーティを指導者に持つシーア派武装集団、通称フーティスが、中央政府に反旗を翻す。以来イエメン政府とフーティスとの戦いが続いており、去る9月21日、フーティスは首都サナアを陥落させた。フーティス側はシーア派に対する迫害に抵抗するために戦っていると言い、イエメン政府は、フーティスが政府を転覆させ、イスラム法を敷くことを目論んでいると主張している。