2014年11月号記事
法話抜粋レポート
「人間とは何か」を定義する
「『人間学概論』講義」
8月24日 幸福の科学教祖殿大悟館
世界の宗教はどれも、人間が幸福になる方法を教えてきたといっても過言ではない。だが、幸福の主体である人間そのものを、明確に定義したものは少ないだろう。
これまで膨大な量と質に及ぶ「幸福学」を説いてきた大川総裁は、「人間の定義」というテーマに正面から答えた。
人間の定義に魂は不可欠
人間とロボットの違いはどこにあるのか、クローン人間とはどこが違うのか、という問いに答え切るのは難しいだろう。映画や小説には、「感情の存在」や「魂の有無」に根拠を求めているものもある。
キリスト教や仏教などの宗教の世界では、魂の存在は当然のこととされてきた。しかし、近代以降、科学の発達とともに、霊界や魂の話を「非科学的」と見る風潮が広がっている。
それに押されて、宗教学でも魂などから離れ、文献学的なものに逃れようとする傾向が強くなっているが、大川総裁はこの流れに対し、 「肝心な、本質的なところについてのアプローチは、十分ではない」 と問題視。
魂の起源や、死後の魂の行く先などについては、宗教間で見解に相違はあるものの、大川総裁は、勇気をもって人間とは何かを定義すべきであると述べ、魂の存在を明確に肯定する立場で人間の定義を説いた。
大川総裁は、さらに、 「素粒子物理学では、宗教のほうで説いている『魂や霊体の物質化現象』と極めてよく似た現象が起きています」 と語り、科学も進歩してきたならば、魂の存在を確かめなければならないと示唆。宗教で報告の多い、さまざまな「物質化現象」についても解説した。
人間は幸福権を持つ存在
人間を定義するに当たっては、個としての存在だけではなく、集団で生活する点からも考察する必要がある。
大川総裁は、人間が動物と違って独特の文化や職業を伴った社会を営む存在であることに着目し、「人間は社会的動物」であると定義。さらに、別の観点からも2つの定義を示した。
また、人間はこれまで、さまざまな理想社会を夢見てきたが、共産主義も民主主義も最高の形態と言えるものではないと解説。今後も、社会は流動していくと予想されるが、 「『人間とは、幸福を求める存在なのだ』という観点から見なければいけません」 と、その都度、根本に立ち返ることの重要性を訴えた。
大川総裁は最後に、この「幸福権」を保証する、望ましい未来社会のあり方に言及して、法話を締めくくった。さまざまな生命倫理の問題に答える意味でも、魂の存在を人間学の出発点にすることが求められる。
ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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