集中豪雨による土砂崩れにより、広島県内で多数の死者や行方不明者が出ている。犠牲者と遺族に、哀悼の意を表したい。

そんな中、安倍晋三首相が静養先の山梨県で、一時ゴルフをしていたことに対して、野党から批判が出ている。民主党の海江田万里代表は20日の党災害対策本部の会合で、「首相は日頃から『国民の命を守る』と言っている。行動が伴わない言葉は無意味だ。もっとまじめにやっていただきたい」(21日付産経新聞)と厳しく批判した。

もっともらしい発言だが、どこか違和感を覚える。

海江田氏は、終戦の日の15日、東京・池袋で行った街頭演説で「集団的自衛権を使わなくても、国民の生命・財産を守ることができるというのが、私たちの考え方だ」(16日付読売新聞)と訴えるなど、改めて集団的自衛権の行使に反対の立場を示した。また、同党は2030年代に原発稼働ゼロを目指す政策を掲げている。