ミャンマーで8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議が開かれた。

同会議では南シナ海の領有権問題に関して、中国の挑発行為について自制を求めることを声明に盛り込もうとしたが、足並みが揃わなかった。南シナ海の領有権を巡るASEAN内の亀裂が改めて浮き彫りになった形だ。

中でも、会議に先立ってフィリピンが提示した、南シナ海での中国の挑発行為を「凍結」し、国際法に基づいて領有権問題の解決を進めていく行動案を巡り、中国寄りのカンボジアが激しく反対。中立的とされるマレーシアも、フィリピン案に慎重な姿勢をとった。9日付各紙が報じている。