子どもを預けやすい環境の整備が進められている。

JR東日本は、駅近、駅ナカの保育施設開設を進め、100か所を目標に増設している。JRのほかにも、首都圏では、西武鉄道が「Nicot」という名前の保育所を展開するなど、小田急、東急などの鉄道各社も、駅周辺、高架下、駅ビルのテナントとして保育施設を誘致するなどしている。

また、通勤の動線上の保育施設としては、大手化粧品メーカ資生堂の事業所内保育所「カンガルーム汐留」が知られている。資生堂には女性従業員が多く、保育所設置のニーズがあったため、設置、運用コストなどの検討を経て、2003年に開所された。この取り組みには政府も注目し、安倍首相も昨年、視察している。