政府と原子力規制委員会(規制委)が優先的に進めていた、九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働が、電力需要のピークとなる8月に間に合わない見通しとなった。九電が提出した書類の不備の修正に時間がかかるためという。
これに伴い、西日本での今夏のピーク需要に対する発電余力は3.4%と、昨年を2.5%下回り、安定供給に必要とされる3%ギリギリとなる見込みだ。16日には、関西電力の高浜原発も優先審査を始めることが決まったが、耐震計算だけで数カ月かかるとみられ、再稼働の時期は不明だ。
夏場、冬場の電力供給の問題が毎年のように取り沙汰されているのは、原発再稼働が進んでいないからだ。なぜ、福島第一原発の事故と関係ない原発まで止まったままなのか。