橋下・大阪知事が東京、名古屋、大阪の「三都」をリニア新幹線で結んで巨大な経済圏をつくり、日本経済を浮上させる構想を産経新聞ウェブ版(1日)と、朝日新聞1日付で語っている。
(朝日新聞については、ウェブにアップされていないので、下記に引用)

これは実は、ザ・リバティ2010年5月号の特集「日本を創ろう」で既に提言されているものだ。この記事の「交通革命で人生の持ち時間が3倍になる!」で、「ここ(3都市)にリニアが通れば、世界最高規模の3つの経済圏が1時間圏内に収まり、世界でもダントツのメガロポリスが出現する。国民の経済活動は飛躍的に活発になるだろう」と書いている。人口規模で言えば、計約6400万人のまさに世界最大の都市が誕生する(すでに東京圏は約3450万人で世界最大だが)。
イメージとしては、「東京-名古屋-大阪」が現在の「横浜-東京―大宮」ぐらいの感覚になるということだろう。
本誌が主張してきたことが、地方から発信されている。
橋下知事は、首相公選制も主張している。同じ朝日新聞のインタビューで、こう述べている。
「政治をうまく機能させるには、民意をどれだけ集められるかがカギ。だからこそ国のリーダーを民意で直接選ぶことが必要なのです。そのうえで4年なら4年、民意を預けて政治をしてもらう」「全国の有権者から3千万、4千万票を得れば、得票数十数万票の国会議員に対しリーダーシップを発揮できる」
本誌では首相公選制もしくは大統領制を主張してきた。また、これからの時代は、地方の政治家が農家の保護などによって政治を動かすのではなく、都市住民の意向をくみ取って日本の競争力を高めていく「都市型政治家の時代」であると主張してきた。
橋下知事らによる首長連合が「三都構想」や首相公選制を目指したものであるならば、日本が世界で経済でも政治においてもリーダーシップをとるためにカギを握る動きになると言える。(J)

(朝日新聞1日付朝刊より)
僕が考えているのは最大都市圏の強化です。東京を、名古屋を、そして大阪を強くして、3都市を中央リニアで67分でつなぐ。日本の国内総生産(GDP)の7割、350兆円を稼ぐ巨大な経済圏ができるのです。実現すれば日本は一気に浮揚すると思いますね。
リニア完成は2045年といわれるが、これを前倒しさせるのが大阪都構想であり、川村たかし名古屋市長が論じる中京都構想。これに東京都を合わせた「3都構想」に賛同する人に東京都知事になってもらい、東京、愛知、大阪が「3地域で日本を世界一に」とタッグを組み、国に働きかけるしかない。

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