東京・赤坂で7、8日の両日、「経営成功学会」の第1回が開催された。本学会は、経営成功学の研究・教育・実践を重ねてきた研究者ならびに経営者、ほか有志によって設立されたものである。

経営成功学では、「すべての会社を黒字にする方法」を研究する。日本にある企業の7割が赤字だが、そうした企業を黒字に転じていく方法を探る。

大川隆法・幸福の科学総裁は30年以上前から経営成功学の核となる法話を説いており、それを学んで1990年代に起業した人の中には、すでに成果を上げている経営者も多い。

今回の学会では、まず原田尚彦氏が「公案参究がもたらす経営者の意識変革」と題する発表で、宗教真理を含んだ言葉について沈黙の中で深く考えをめぐらせる、「公案参究」の効果を分析した。経営に関する公案の効果には、心の中で起きる内的な変化と、ライフスタイルのような外的な変化があると指摘。そのうち内的な変化としては、「高い志が引き出される」「他人を許す心が醸成される」などがあるという。また、自分の心を深く見つめる中で、市場や従業員の心も見えるようになり、その後の効果的な経営戦略の立案につながるという。

この他、エジソンや松下幸之助といった優れた経営者がつくりあげた企業文化を継承するシステムの研究や、経営と人間の幸福の関係についての分析、幸福の科学的経営論を実践している経営者による、体験談を中心にしたケーススタディ発表があった。また、日本の歴史を振り返りながら、「武士道」などの日本的な考え方のうち現代の経営理論に通じるものを紹介する発表などもあった。

鈴木真実哉・聖学院大学政治経済学部教授は講演で、「現在、地球の人口は100億人に向かっています。100億の人が飢えと貧困から守られて、十分な魂修行をしていけるだけの豊かさを生むことが、今の日本に課せられた仕事だと思います。その豊かさは、決してバラマキなどで与えられるものではなく、100億人の仕事と雇用を生み出すことです。それが今学会の大きな使命のひとつではないかと思います」と述べた。

経営成功学部は2015年に開学する予定の幸福の科学大学(仮称・設置認可申請予定)に開設される。既存の経営学は分析的な内容が中心だったが、成功という結果に責任を持とうとする学問はチャレンジングだ。今後、4カ月ごとに学会を開催する。この学問を学んだ人から、成功する企業家が次々に輩出されることを期待したい。(居)

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