2014年4月号記事
仏アングレーム国際漫画祭
「論破プロジェクト」は日本政府がやるべきことをやった
「従軍慰安婦のウソ」を訴えた日本の漫画が撤去
「従軍慰安婦」をめぐる韓国の反日攻勢は激しさを増している。1月下旬から2月上旬に開かれたフランス・アングレーム国際漫画祭では、「慰安婦の強制連行はなかった」とする日本の市民団体「論破プロジェクト」の漫画が撤去される一方で、「強制連行はあった」とする韓国側の漫画の展示が大々的に行われた。国際的にも注目を集めた漫画祭の舞台裏で、一体、何が起きていたのか。
(編集部 山下格史、河本晴恵)
すべての展示物が撤去された後の同プロジェクトのブース。
「本を片付けて、お前たちも今すぐ立ち去れ。お前たちの作品はクソだ!」
ヨーロッパ最大級の漫画祭と言われる、仏・アングレーム国際漫画祭(主催・アングレーム市)の開幕を翌日に控えた1月29日、準備に追われる会場の一角に緊張が走った。
「慰安婦の強制連行はなかった」などの史実を伝える漫画77点をたずさえて日本から参加した、市民団体「論破プロジェクト」(藤井実彦代表)のブースが、突然、主催者によって閉鎖され、作品も撤去されたのだ。
藤井氏は次のように語り、悔しさをにじませた。
「主催者側から、『お前たちの政治的な漫画を展示させるわけにはいかない』と言われた。しかし私たちの漫画は、史実に基づいているのに対し、韓国側の漫画は、まったくのでたらめ、プロパガンダ(政治的な意図を持った宣伝)。どちらが『政治的』なのか。まったく納得できない」(インタビュー参照)
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