映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」が8日、全国で公開された。この作品は、2011年公開の「手塚治虫のブッダ―赤い砂漠よ!美しく―」の続編だ。

仏教の開祖・仏陀の誕生から出家までを描いた1作目に続き、本作では、出家後の修行と悟りを開くところまでを描いている。シャカ国の王子という地位や家族を捨て、真実を求める旅に出たシッダールタ(のちの仏陀)が、修行の旅を共にする仲間や、シャカ国に恨みを持つ敵国の王子、盗賊の夫婦など、様々な出会いを経ながら修行を重ねる。ある日、仲間の死を目の当たりにしたシッダールタは、死と隣り合わせの過酷な苦行に身をゆだねていくが……とストーリーは続く。

このシリーズは全3作で完結する一大スペクタクルで、フィクションとしては見ごたえもある。しかし、2500年前に悟りを開き、現在に至るまで世界中の人々の心を救い続けている、実在した人物としての仏陀を描いたものとして観ると、問題が多々あることを指摘しておきたい。

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