新聞の見出しは、短い言葉で記事全体を表現していることが前提だが、読者に誤解を与えるような見出しも多いことに注意したい。
このほど東京新聞は特集記事で、「福島原発事故と小児甲状腺がん」「次男に『予備軍』判定結果 『避難早ければ』悔やむ親」「関連認めぬ県に不信感」という見出しを立てた。これだけ読めば、福島の原発事故の影響で多くの子供が甲状腺がんになったという印象を受ける。
だが、記事をよく読むと、甲状腺にしこりが見つかった子供には「がんの存在を疑わせるデータは出なかった」などといった、見出しとは真逆の内容になっている部分もあり、放射線の恐怖をあおり、「脱原発」を主張し続けてきた東京新聞の意図が見え隠れする。
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