デフレ脱却が実現しないうちに、消費増税をすることに疑問の声もあがるなか、「社会保障と税の一体改革」を名目に、来年4月から消費税が5%から8%に上がることになった。

アメリカでは、「オバマケア」関連の予算をめぐって、大統領が所属する民主党と、「小さな政府」を求める共和党の対立が起こって、政府機能がシャットダウンした。

福祉を充実させるべきか、自由な競争を促すべきか――。政治家がなかなか決断できず、また時に国を滅亡に追いやる間違った判断をしてしまうのは、確たる政治思想、政治哲学がなく、マスコミや世論を気にしすぎるからであろう。

法律の制定や政治の仕組みを考えることは、まさに国家とその国に住む国民の未来を創造していくことになる。そうであるならば、法律や政治は、どのような思想、哲学に基づいて構築されるべきかという視点が重要となってくる。

従来の法学部、政治学の枠組みを超えて、未来国家を創造するための法学、政治学とはどうあるべきかを探究する学問が、2015年開学予定の幸福の科学大学で教えられる「未来創造学」だ。

この「未来創造学」の理念や趣旨を説いた書籍『「未来創造学」入門』が、27日より全国の書店で発売される。

この「未来創造学」の観点から、「社会保障と税の一体改革」や「オバマケア」を見るとどうなるか。

両者とも、税金や保険金といった形で、国家が個人の財産に少なからず介入するという点では同じであるが、これについて本書では「人間の自由を担保しているもののなかに、やはり財産権というものはどうしてもあります」「自由の確保のためには、個人の財産というものを、どの程度保証するかという問題は入ってきます」と、個人の「財産の自由」を抑圧する政策について疑問を投げかけている。

「福祉を充実させる」と称する政策は、耳に聞こえはいいが、長期的に見ると、自らで自らの人生を選び取っていくという「自由」と「幸福」を奪うことになる。これが本当に正しい政策かどうかは、よくよく考えなくてはならないだろう。

本書では他にも、自由の価値や、自由を生かすための道徳律とはどのようなものかについて、具体的な事例を挙げながら述べられている。

この国の未来を真剣に考える憂国の士には是非とも読んでいただきたい一書である。一読すれば、日本のみならず世界の政治への関心が高まると同時に、幸福の科学大学で探究される新しい学問に対する期待が膨らむことだろう。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「未来創造学」入門』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1050

アマゾンの同書紹介ページ

http://amazon.co.jp/o/ASIN/4863954085/liberty0b-22/

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2013年11月20日付本欄「皆保険は要らない」半数超え 問題続出で崖っぷちのオバマケア

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2013年12月号記事 「税と社会保障の一体改革」という幻想 (Webバージョン) - 編集長コラム

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6890