2009年9月号記事

SF作家たちはある時は「素晴らしき未来ビジョン」として、またある時は「警告」として、後れて来る人類に対してメルクマール(指標)となる事象を作品の中に遺してきた。

海外や日本のSF作家たちは予知能力者だったのだろうか?彼らを水先案内人として古今東西の予言をつなぎあわせ、現代社会や未来への指針を探るエッセイ。

2007年幸福の科学ユートピア文学賞入選作品に加筆し新連載スタート。

加州良樹

【かしゅう・よしき】1968年生まれ。長崎県在住の高校の現役国語教諭。テレビアニメ「ドラえもん」放映開始時の小学生、すなわち“のび太世代”である。「SFや漫画に出てくる架空未来史の視点から現代日本の進むべき道を考えてみよう!」という、あやしさ満点の研究に没頭している。