2013年9月号記事
山口敏太郎のエックス-リポート
No. 015
オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する
(やまぐち・びんたろう)
1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『図説 世界の地獄案内』(笠倉出版社)、『放送禁止のヤバイ話』(ダイアプレス)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015
先日、中国において"インチキ宇宙人事件"が発生した。
中国・山東省の男性が3月、野うさぎを獲ろうと、電流が流れる罠を黄河の河原に張り巡らしたところ、突如UFOが出現。中から降りてきた「宇宙人」の一体が罠に感電し、死亡するという事件が起きた。その男性が宇宙人の遺体を回収して保存し、その衝撃的な写真をネットにアップすると、大勢の見物人が押し寄せる事態となった。
だが6月10日、宇宙人の遺体はゴム製の偽物と男性がカミングアウト。社会秩序を乱した容疑で警察に逮捕され、数日間拘留されてしまった。本人はハリウッド映画を元に宇宙人を造型したというが、あまりにも稚拙な造作で世界中から失笑されるに至った。
間抜けな事件ではあるが、やらせ事件においても中国の仕事の雑な側面を露呈する形になってしまった。