エジプトで、モルシ大統領の辞任を求める大規模デモが続いている。同大統領が就任してから1年がたったが、いまだ高い失業率、治安の悪さ、経済の低迷が目立ち、国民の不満が解消されないでいるためだ。先月30日には、カイロ中心部のタハリール広場に数十万人が集まり、死傷者も出ている模様。3日付各紙が伝えた。
こうした、全く収拾がつきそうにないデモの状況を見かねた軍部は、介入を示唆。シン国防相は2日、「(モルシ氏が)48時間以内に国民の要求に応えなければ、独自の行程表を発表する」という声明を出した。するとモルシ氏は反発。「国民に選挙で選ばれた責任を果たす」として、辞任の可能性を否定した。また、モルシ氏の出身母体であるムスリム同胞団も、全メンバーに動員を指示するなど、徹底抗戦の構えを見せている。
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