シリア内戦が長引き、アジアでは中国と北朝鮮の軍事的脅威が迫る一方で、アメリカは「世界の警察官」の役割から撤退しつつある。そうした中で、ドイツのヨシュカ・フィッシャー元副首相は5月30日付で米論説掲載サイト「プロジェクト・シンジケート」に寄稿し、アメリカ不在の世界は危機に陥りつつあると、次のように警告している。
- 中東での戦争や、財政問題などで、アメリカは、世界の秩序を維持する役割を担う気も、その力もなくなっている。中国などが台頭しているが、アメリカの役割を代わるわけではない。アメリカは冷戦後のような単独行動に訴えることもできず、弱体化していくだろう。
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