2009年1月号記事
株価下落は金融危機だけが理由じゃない
麻生太郎首相の“決断”によって衆院解散が先送りされ、政局の主導権は麻生・自民党に移った。10月末までは小沢・民主党が常に主導権を握ったが、その間、東京株式市場は下落し続け、10月だけで約70兆円の国富が吹き飛び、企業は大きな含み損を抱えて不況風が吹いている。だがこの異常な下げっぷりは、市場が「小沢一郎政権」誕生を織り込んでいるからであり、富裕層への課税強化を打ち出すオバマ米次期大統領と合わせた「オバマ・小沢不況」こそが世界的な景気後退の真相である。