日本時間14日未明、第266代ローマ法王に選出されたアルゼンチン出身のフランチェスコ1世は、いくつかの面で新しい法王像を示す人物だ。海外メディアの報道も参考にしながら、新法王の特徴や課題を考えてみた。

まずフランチェスコ1世の特徴として

  • ヨーロッパ以外の出身の法王は約1300年ぶり(731~741年に在位したシリア人、聖グレゴリウス3世以来)。
  • 中南米出身の法王は史上初めて。
  • 日本にキリスト教を伝えた修道会「イエズス会」出身の初めての法王。
  • フランチェスコの名を用いる法王も史上初めて。清貧で有名な13世紀イタリア・アッシジの聖フランチェスコに由来。

15日付け英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの報道から抜粋。

  • アルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が法王に選ばれたことで、カトリック教会の重心はヨーロッパから一気にラテン・アメリカにシフトした。

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