中国海軍による海自護衛艦へのレーダー照射を受けて、幸福実現党(矢内筆勝党首)は6日、「再発防止に向けて日本は断固たる姿勢を示す必要がある」などと指摘する声明を発表した。以下はその要旨。

  • 迂闊に中国の挑発にのる必要はないものの、再発防止に向けては日本として断固たる姿勢を示す必要がある。そこで、安倍首相には、「再発の際は自衛隊への攻撃意志があると見なし、対抗措置も辞さない」旨明言するよう求めたい。
  • 抜本的な国防強化には憲法改正が必要だが、「今、そこにある危機」に即応するためには、我が党がかねてから主張するように、国際法上当然認められる自衛権の行使を堂々と認め、報復能力を備えることも有効だろう。
  • 安倍首相は経済再生を最優先とする構えだが、選挙目当ての"安全運転"に徹し続ければ、中国に足元を見られ、侵犯行為が加速するばかりか、不測の事態も生じかねない。

幸福実現党は立党以来、中国の軍事拡大に警鐘を鳴らし続けてきた。その背景には、日本の国防の危機はもちろんのこと、中国政府が国内で人権弾圧を行っていることもある。

釈量子・幸福実現党女性局長は7日、東京都庁で次期参院選への出馬記者会見を行ったが、中国訪問から帰国したばかりということもあり、現地で聞いた天安門事件のエピソードを紹介。ある60代の男性は、天安門事件に居合わせた若者から、学生たちが人民解放軍の戦車にひかれた様子を聞いて「人権」の大切さに目覚めたのだという。

天安門事件は今もなお、中国の人々の大きな心の闇になっていることを知って、釈氏は、「ナチスのホロコーストを黙って見ていられないのと同じで、中国で人間としての尊さが踏みにじられていることを、黙って見ていることができない。宗教政党として、この人権の問題はしっかり取り組んでいきたい」と訴えた。さらに、中国の軍事拡張を断固許してはならず、日本が自国の防衛を進めることでアジアの平和と安定を守るべきだと主張した。

釈氏はまた、このように語った。

「宗教者として、一人でも多くの方を救済したい。魂の尊厳や愛、神の正義を掲げた宗教政治家になりたい。言うべきことを言えるのが宗教政党の強み」

アルジェリアの人質事件に続き、依然として難局が続く日本だが、正義の観点から堂々と政策を主張することのできる政治家の出現が求められる。(晴)

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2013年2月6日付本欄 幸福実現党が夏の参院選候補者(第三次)を発表

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5576

2013年3月号記事 矢内筆勝 幸福実現党新党首 Interview 「子供の未来を守りたい」の一心です

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5522