第46回衆院選は16日に投開票が行われ、自民党が過半数(241)を大きく上回る294議席を獲得し、圧勝した。公明党も31議席となり、自公合わせて320議席を超え、3年3カ月ぶりに政権を奪還することになった。
一方、民主党は57議席と大惨敗。田中文科相、藤村官房長官、樽床総務相、城島財務相ら現役閣僚も8人落選となっている。
注目された日本維新の会は54議席を確保し、第三党となった。もう一つの第三極である日本未来の党は9議席にとどまった。
原発推進、防衛強化などを訴えて戦った幸福実現党は、2009年に続き、今回も当選者を出すことはできなかったが、立木秀学党首は「有権者の『保守回帰』の傾向は顕著であり、これまでの3年余にわたる幸福実現党の活動が寄与したと自負する」と述べた上で、「『宗教心の復権』を通じてこそ国難を突破し、『日本復活』を実現できる」として、来夏の参院選でも議席獲得を目指す決意を明らかにした。
自民党の安倍晋三総裁は、26日にも第96代首相に選出される見通しだ。
この結果を受け、17日の東京市場では、円安・株高が進んでおり、保守政権の誕生を好感している。
また、同日行われた東京都知事選では、前副知事の猪瀬直樹氏が、元神奈川県知事の松沢成文氏や元自民総務会長の笹川堯氏、元日弁連会長の宇都宮健児氏らを破って、初当選した。尖閣諸島に上陸して注目を集めた幸福実現党のトクマ氏は当選には及ばなかった。
今回の選挙では、自民、公明、維新、みんなと保守の政党が伸びた一方で、民主が壊滅的敗北を喫し、注目を集めた新党でも未来が惨敗ことから、保守回帰が鮮明となった。この流れ自体は歓迎すべきだろう。脱原発路線が事実上修正され、対中国の国防強化が進むことが予想される。政策の内容を見る限り、幸福実現党の主張の通りとなっている。
今回、訴えていた「核武装」の論点についても、今後の北朝鮮や中国の動向によっては、近いうちに大きな争点に浮上する可能性が高い。
今後も、日本に必要な政策を、世論に左右されることなく、力強く訴えていくことに期待したい。(村)
【参考】
衆院総選挙及び東京都知事選挙の結果を受けて
http://www.hr-party.jp/new/2012/32529.html
【関連記事】
2012年12月17日付本欄 【衆院選・総括】安倍自民圧勝で改めて分かった、幸福実現党の主張の正しさ