2008年6月号記事

鹿児島が生んだ女傑

──「無血開城」へ導いた最後の大奥の主

大河ドラマで人気上昇の篤姫──。薩摩藩主の分家に生まれたにもかかわらず、運命のいたずらか将軍の正室(御台所)として激動の人生を送る。世界でも希な平和的な革命劇となった「江戸無血開城」を陰で後押ししたのも篤姫だった。藩主の養女、将軍の妻や母としての役割に徹した一人の女性に、なぜ歴史回天の力があったのか。篤姫ゆかりの地を訪ね、もう一つの明治維新をたどった。(編集部 猪股仁美)