公開対談抜粋レポート
「維新」ブームの元祖・幸福実現党
"野獣"幹事長が吠える
『野獣対談』―元祖・幸福維新―
松島弘典・幸福実現党幹事長×大川隆法・幸福実現党創立者兼名誉総裁
2012年8月22日収録
8月22日、幸福の科学総合本部で、大川隆法・幸福実現党名誉総裁と松島弘典・幸福実現党幹事長が『野獣対談』と題して対談を行った。
幸福実現党の発足当時から役員として活躍してきた“野獣"こと松島弘典幹事長は、党の3年間を振り返り、時代が確実に幸福実現党を必要とする方向に変わりつつあることを指摘。
大川隆法総裁からも、今の政治に対する指針が数多く発信された。
以下に抜粋レポートをお送りする。
(本対談は、全国の幸福の科学支部・拠点・精舎にて一般公開中)
松島 弘典(まつしま ひろのり)
1957年岩手県生まれ。幸福実現党幹事長(兼)選挙対策委員長。東京都立大学工学部卒業後、三菱商事(株)を経て、宗教法人幸福の科学に入局。理事長、拠点開発局長等を歴任し、2010年より現職。
「維新」ブームの元祖は幸福実現党
大川隆法党名誉総裁 (以下、 総裁 ) 2009年の衆議院選挙に出るに当たって、『夢のある国へ―幸福維新』(幸福の科学出版)という本を出していました。あのころ、うちは「維新」と、だいぶ言っていたんですけども、三年遅れて、「維新」だらけになっちゃって。昨日の毎日新聞の夕刊に「『維新』政治団体、130超え 龍馬なら何を言う…ブーム便乗?」との記事が出ていました。龍馬のまねをして「維新八策」などやってみたりしているけれども、(幸福実現党から)アイデアを頂いているように見えるんですがね。
松島幹事長兼選対委員長 (以下、 松島 ) 大阪維新の会も、いろんな政策を幸福実現党から(無断で)持ってきていると感じております。ただ、うちと大きく違う点もあります。北朝鮮、あるいは中国の覇権が拡大し、この国の国体が危ない時に、道州制なり地方主権を言うのは、維新の精神とは全く真逆です。
総裁 3年前は、「民主党政権になれば中国との関係がすごく良くなって景気が回復する」と言われていたが、僕は「危ない」という警告を出していた。(当時は)そんなことを考える人はいないというか、見て見ぬふりのほうが強かったかな。
松島 やはり、目先のことで、中国の巨大マーケットを取りに行きたいというほうが強かったと思います。
総裁 あなたは、商社時代にアフリカに出ていたから、カントリーリスクのことは、すごく真剣に考えているんじゃないの?
松島 ええ、稼いだ外貨を日本に送金できないことも起こりえますから。
総裁 革命が起きる、テロが起きる、内紛が起きるなど、いろんなことが起きるので、実際は政治リスクを計算しないとならないからねえ。
あのとき(2009年の衆院選時)は、「外交が本当のポイントになる」と、僕ははっきり言っていたけど、自民も民主もはっきりと逃げたよね。でも、実際に政権交代が起きたら、外交の問題が一番初めに出てきた。全体の流れは「地方分権」と言っていたが、地方分権が日本を殺す可能性がある時期だった。外交はやっぱり国家主権がしっかりしてなければ駄目。(道州制・地方分権は)昔の藩の時代へと完全に逆行していると見て取っていたのだけれど、いまだに、まだ十分に見えていない人のほうが多いんじゃないですか。
「報道しない」マスコミによる民主主義の否定
松島 私たちは、三年前にマスコミに報道されなくて、小選挙区で1.5%、比例区で0.7%取った。そのパーセンテージをそのまま割り振れば、実際、議員が出ていてもおかしくない数字なんです。今、選挙制度も誤っているし、マスコミも(幸福実現党を)「報道しない」というかたちで、民主主義の否定をやっています。
総裁 既成政党の内容よりも、ずーっと迫力があったので、インパクトはそうとうあったと思うけど、やっぱり、偏見と、上のほうからの規制がかかったのだろう。"マスコミ法"っていうのは、よく分からない。内緒にしている秘密のレシピみたいなものなので、大阪維新の会も、持ち上げておいて、あとでどうするつもりか。観察はさせてもらわないといけない。
橋下徹氏は国防と経済から逃げている
松島 大阪維新の会について言いたいのは、まだ、どういう国をつくるか(方針を)出していないときから、集まっている国会議員候補は許せない。「大阪都」実現や、地方行政を自分の県とか市でもやりたくて集まって来る方は分かるんですけども、国政を目指そうという人は、ただ議員になりたいとしか思えない。
総裁 橋下さんもどっちかと言えば、国防は逃げているし、実は経済も逃げているよね。完全に逃げている。
松島 そうですね。役人いじめと日教組いじめ。ほとんどこれで来ましたのでね。
総裁 国防と経済が弱いっていうのは、総理の資質としては実に困る。民主党よりさらに悪くなる可能性があると思うね。
日本が20年間停滞していたのは中国を成長させるため?
総裁 消費税上げが、日本の経済にどう影響するかが、今後、かかってくると思いますけども、いちおう、「景気がよくならなければ実行できない」という、景気の弾力条項がかかっている。これは、(幸福実現党が)攻撃した成果かもしれません。
松島 消費税が上がる前に駆け込みで売上げが上がるんですよね。それで「景気が上向いた」と言うことがありますので、そこも指摘していかないといけないと思っています。
総裁 『幸福維新』の中で、「消費税を上げても、年金問題には対応できない」って、はっきり言っていますけどもね。これまでの「十年不況」とか「十五年不況」は、バブル潰し、消費税上げ、その他総量規制など、トリプル効果で起きていることが、まだ分からないんでしょうか。
松島 私たちの話を分かって下さる保守系の方々も、「日本がまだ発展する」という発展マインドのところがどうしても分からないんですよ。要は、「下山の思想」ですよね。「日本は坂の上の雲を目指してきたが、これからは下るしかない」というふうに見ているんですね。
総裁 逆に、どうやったら二十年間も経済成長を止められるのかを訊きたいですね。世界的に不況だったのならわかるけれど、中国は、その間にどれだけ躍進したか。中国に追いつかせるために止めていたようにしか見えないですよね。中国の元や韓国のウォンをフレッキシブル(変動相場制)にしたら、黒字は簡単に止まるから、やったらいい。固定相場にしてハンディを与えている。経済成長しているから切り上げて行かなければいけないものを、切り上げさせないでそのままやっているから、安売りダンピングをずーっと続けている。
かつての日本は1ドル360円の固定相場時代を経験しているし、変動相場になった時代も経験しているけれども、ハンディ戦でしたよ。強くなったらハンディを削られるのが当たり前なので、交渉すべきだと思う。黒字なら、国連の分担金も、しっかり出していただかないといけないよね。
この国は、二十年間まともにやっていたら、GDPは二倍になっているはずだった。中国よりGDPが上だったら、全然抑止力は違いますよ。韓国だって、「日本を抜いてやろうか」なんて、思えやしなかったと思いますよ。
日本と世界の判断基準になっていく幸福実現党
総裁 シリアみたいな内戦でも、アメリカはちょっと放置しすぎだよね。政府対民衆の戦いなんて、虐殺だよね。あれはもっと早く介入すべきだったと思いますね。ロシアや中国のように、いつも正義にもとる判断をしているような国には、ペナルティを出さないと。世界の正義に反することを何度か言ったら、もう失格で、国連の常任理事国は外したらいい。
この夏、石原慎太郎や李克強、ヒラリー・クリントンだとか、週刊誌がインタビューを頼んだって応じてくれない人の霊言ばかりやっているが、霊言も、蓄積効果で、一定以上集めたら信じるしかないでしょう。
野田さんは、だんだん、自民党のほうに寄って行っている。民主党の左翼勢力を分解するという(こちらの)戦略は当たってきて、抗争して、ちゃんと割れてきておりますので。
いずれにしても、どんなことが起きようとも、やはり、日本人が頼りにできるもの、あるいは世界が判断の基準にできるものが、この世に存在したほうがいいと思う。
松島 力強く発信してまいります。
総裁 アメリカも中国も、的確に幸福の科学や幸福実現党の戦略を認識していますから。知力戦だと思います。やるべきことはやらなきゃいけないし、言うべきことは言わなきゃいけないと思いますね。
※詳しくは、下記の拝聴会を御覧ください。幸福の科学の全国の支部・拠点・精舎で公開中です。
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