2007年8月号記事

なぜ戦後教育は崩壊したのか

政府の教育再生会議は6月1日、「ゆとり教育見直しの具体策」や「徳育の教科化」などを柱とした第2次報告を安倍首相に提出した。

「学力低下」「いじめ」「学級崩壊」「教師のバーンアウト(燃え尽き)」など教育現場は想像をはるかに超えた危機的状態にある。

日本の子供の学力と規律は、なぜここまで崩壊してしまったのか?

その本当の理由を、教育政策の根底に流れている「思想」の次元にまでさかのぼって検証し「真の教育再生の条件」を2回にわたって考えたい。