現在シリアのアサド政権による停戦合意を無視した一般市民への虐殺行為に対して国際社会の批判が渦巻いている。
そのような中、国連安保理でも欧米を中心としてシリアへの制裁決議を行う動きが出ているが、折しも同時期に中国とロシア、中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(上海合作組織)の定例会が北京で開催(6日~7日)された。
今回は、オブザーバー参加のイランのアフマディネジャド大統領も加えて、そのシリアに対する制裁決議やイランへの軍事介入に関して、強力に牽制する発言が飛び出している。シリア制裁を急ぐ欧米の動きと対照的で、国連の安保理常任理事国同士が鋭く対立し、混迷した様相を呈している。
現在、中国共産党政府は、自国の新彊ウィグル自治区で再び大規模な宗教弾圧を続けている。シリアへの制裁を行うなら、同じように過去の自治区への弾圧も含めて、中国共産党政府の行為への制裁措置も必要となる。
このような公平な観点から国連安保理で討議できないこと自体が、現状の安保理体制の限界を如実に示している。
現在、映画「ファイナル・ジャッジメント」が全国公開されている。この映画のメッセージは「憎しみを捨て、愛を取れ」だが、この考え方が世界で求められている。(富)
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2012年7月号記事 宗教は、自由を守る最後の砦 - 編集長コラム
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