カカクコムが運営するグルメサイト「食べログ」が今年初め、好意的な口コミの掲載を請け負う業者による情報操作をしていたことが明らかになり、「事実と異なる情報を掲載された」として店舗側からも苦情が相次ぐ問題があった。カカクコムが情報代行業者に対し、業務停止処分を求める提訴を検討するなどの騒ぎとなったものだ。

消費者は当然、信憑性の高い情報を求めており、ある調査では、口コミをきっかけに何かを決断したことがあると答えた人が、女性で93%、男性で77%に上るといい、口コミが消費行動に及ぼす影響の大きいことが分かる。

ちなみに口コミで最も信用できるのは「リアルな口コミ」で、2位は「フェイスブックの口コミ情報」だという。実名登録制であることが信用できる最大の理由となっている。

これらのクチコミを参考に、購入したい商品のトップは「本」なのだそうだ。

「いい本」を見つけるために有効な情報を提供しようとネット上に開設され、人気を集めているのが、オススメ本サイト「2Read(ツーリード)」。

「2Read」では、フェイスブックやツイッターのアカウントと連動させて、ユーザーは本をテーマごとに紹介したり、必要な本について質問もできる。

こうしたオススメ本サイトに注目が集まっているのは、良書と出会うための情報を真剣に求める人々が増えたということかも知れない。

必要な本を効率良く探し出せるシステムが整備され、読書人口が増えることに繋がるなら素晴らしいことだ。こうしたサイトが「活字離れ」に歯止めをかけ、読書の見直しに貢献することを期待したい。(清)

【関連記事】

2011年11月号記事「読書時間が多い人ほど成功する」(1)

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=2940

2012年4月29日付本欄 流行りのブックカフェ事情、東京の店舗例から

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4218

【関連サイト】

オススメ本サイト「2Read」

http://2read.jp/