「本を読むことによって、深い思想を紡いでいただきたい」。そんな願いを込めて幸福の科学グループが今月オープンした、同グループ初めてのブックカフェ「HAPPY SCIENCE GINZA」が人気を集めている。
この数年で定着しつつある「ブックカフェ」。雑誌でも特集が組まれ、専門のガイドブックもある。各地のブックカフェを検索できるサイトも多数ある。
ブックカフェが急激に増えたのは、1993年~2005年の就職氷河期と言われている。若者の就職難がきっかけで、少ない元手で開店できることから注目を集めたようだ。
また、「ロハススタイル」(=健康で持続可能な生活)や「スローライフ」(=地方に根付くゆったりした生活を肯定し、"人生をゆったり楽しもう"という考え方)のように、"環境"そのものに対する世間の関心が高くなったことも理由のひとつだとも言われている。
ひとくちにブックカフェと言っても形態はいろいろあり、
(1)新刊書店がカフェを併設し、カフェメニューを味わいながら自由に書籍を読めるスタイル
(2)オーナーが選んだ古本を販売する古書店で飲食できるスタイル
(3)カフェのオーナーが自分の気に入った本や専門書を置いて、店内で自由に読めるスタイル
と、大きく3つに分けられる。
(1)、(2)は書店主導型、(3)はカフェ主導型。最近はこの他にも、客の気に入った本を会員制で貸し出す「貸本屋」スタイルの店や、お洒落な雑貨も交えて販売する店も人気を集めているそうだ。
東京のブックカフェで、(1)のスタイルをとる店は以下がある。
- 「Books&Cafe 大丸東京店」→大丸東京店の6Fにある三省堂書店に併設。購入前の書籍もカフェスペースに持ち込める。飲み物以外にワッフルやサンドイッチなどの軽食も用意されているので、昼休憩に利用する人も多いとか。
- 「ジュンク堂池袋本店」→4階にあるカフェは購入後の書籍のみ持ち込める。購入前の本は、エスカレーター横などにある椅子で読むことができる。
(2)については、3月末にブックカフェへと新装開店した神田神保町古書街の「東京堂書店」がある。
- 同店では3階までの各階にカフェスペースがあり、書棚からの持ち込みは禁止。カフェ内に置かれている書籍は自由に読め、出版前の書籍の試し刷りなども閲覧できる。創業120年の老舗書店がブックカフェに変身するとは意外だが、"買った本をすぐに読みたい"という人のため、ゆったりと過ごせる場所を提供したいとの思いから改装に至ったとか。今後も、同様の新店舗を増やしていく方針という。
(3)は、見つけやすいということで「スターバックスコーヒー Book&Cafe」を。
- コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」とTSUTAYAが融合した書店で、購入前の書籍を自由に読め、CDやDVDも視聴できる。最大6万冊の書籍を揃えた六本木店など都内に6店舗。
本を手に入れるだけならインターネットでも可能だが、ブックカフェは、気に入りの本を探すワクワク感や、読書を楽しむ自分だけの時間と空間を提供してくれる。その魅力が多くの人を惹き付けているのだろう。(清)
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2012年5月号記事 Happy Science News 東京・銀座 幸福の科学グループ初の「ブックカフェ」がオープン
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4006
【幸福の科学公式HP】
ブックカフェ「HAPPY SCIENCE GINZA」