電力会社が策定する2012年度の電力供給計画について、原発が再稼動した場合としない場合の2通りの計画を経済産業省が認めると、24日付各紙が報じた。

原発再稼動のめどが立たないため、原発ゼロを想定した供給計画や、これまで算入できなかった太陽光発電の組み入れも認めるという。

現在発表されている東京電力の今夏の電力供給量は最大5,706万kWであり、これは原発ゼロを想定している。昨夏の最大需要が4,922万kWだったので余裕があるようにも見えるが、これは職場や家庭に15%削減を呼びかけて達成した数字だ。

ちなみに2010年の最大需要は6,147万kWもあった。

気温が1℃上がるとエアコンの消費で東電管内で170万kWも需要が増えるため、もし昨年より暑い夏が来れば、たちまち逼迫することは目に見えている。

政府は毎年、夏になると国民や企業に節電をさせるつもりなのか。昨年は震災直後とあって皆が協力したが、いつまでも"貧乏の強要"をすれば、企業も国民も「国外脱出」を図るだろう。

要は原発再稼動を夏までに認めることを、政府が決めればよいのだ。増税、電気料金値上げ、その上節電では、反乱が起きるだろう。(居)

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