8日付読売新聞によると、物質を構成する素粒子に質量を与えたとされる未知の粒子「ヒッグス粒子」を見つけた可能性が高まり、ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)が13日に緊急記者会見を開く。
ヒッグス粒子とは、「神の粒子」と呼ばれ、1960年代に存在が提唱された粒子。初期の宇宙に起きたとされるビッグバン(大爆発)の直後、各種の素粒子は光と同じ速度(光速)で飛び回っていたが、その後突然、宇宙空間はヒッグス粒子の海でいっぱいとなり、その抵抗を受けた素粒子が飛行速度が遅くなり、質量が生まれたと考えられている。
現代物理学の基礎である標準理論で、物理学の世界で探索を続けられてきたもので、見つかれば世紀の大発見となる。
記者会見で発表するのは、日本の研究者も数多く参加するCERNの「ATLAS」実験チームと、欧米中心の「CMS」実験チーム。先日、光速を超える素粒子「ニュートリノ」の実験でおなじみの、CERNの「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」を使って実験したものだ。10月末までに、ヒッグス粒子の存在を示す実験データが明らかになったという。両実験チームはさらに実験を重ねて、データ数を増やし、最終確認するとのこと。
これがヒッグス粒子であれば、物理理論通りで、物理学上の大発見となり、ノーベル物理学賞受賞の南部陽一郎博士による「自発的対称性の破れ」理論の証拠となる。ヒッグス粒子が素粒子に質量を持たせて光速で動けなくしたということは、逆に考えれば、ヒッグス粒子の解明によって、光速を超える秘密もまた判明するかもしれない。
もしヒッグス粒子でなかった場合、ヒッグス粒子は存在しないという可能性が高まることになり、これはこれで現代物理学を根底から覆してしまうことになる。先日の光速を超えた素粒子ニュートリノと合わせて、現代物理学を揺るがす大発見が次々と起きている(イタリアの研究チームは「ニュートリノは光速を超えてない」と発表)。
ビッグバンには物理学を超えた、人智を超えた、大きな意味、「神の念(おも)い」が込められているという真実が、今月14日に発刊される、大川隆法・幸福の科学総裁の最新刊『不滅の法 ~宇宙時代への目覚め~』(幸福の科学出版)で明かされる。「神の粒子」発見ニュースと同時期というシンクロに、新時代の扉が開く音を聞く思いがする。(赤)
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