ニューヨーク・タイムズ紙(25日付)で保守系コラムニストのデビッド・ブルックス氏が「リック・ペリー大統領?」と書き、本命視している。

「保守系政治サイトの調査では、ペリー・テキサス州知事が46%、ロムニー前マサチューセッツ州知事が20%」「09年から10年にかけて、有権者は“右”に動いた。共和党の保守化はもっと激しい」「彼らが主張するのは、政府が大きすぎてコントロールしなければならない、ということだ」「ペリー氏はこうした変化の中で最も恩恵を受けている」「ペリー氏を共和党候補、そして潜在的な大統領として見なすべき時がきた」

ブルックス氏が指摘しているようにペリー氏は、筋金入りの保守系だ。地球温暖化問題については、「自分たちの研究に資金を呼び込みたいがために、大勢の科学者がデータを操作していると思う」と述べ、温暖化そのものに懐疑的だ。

しかも、キリスト教原理主義的な立場から、進化論ではなく、天地創造説を支持する発言もしている。

増税や医療保険改革、妊娠中絶や同性婚にも反対で、キリスト教右派勢力やティーパーティーに支持が広がっている。

問題は、共和党候補になってからの本選挙で、中間派の支持を得られるかどうか。スタンスをはっきりさせないオバマ大統領がペリー氏の攻撃を交わすという展開が、現時点では予想できる。(織)