北朝鮮が10日午後1時ごろ、韓国の延坪島(ヨンビョンド)付近で海上に砲撃したようだ。

韓国国防省によると、韓国軍は3発の砲撃音を確認し、韓国側も3発撃ち返したという。

米韓両軍が16日から始める予定していた北朝鮮有事を想定した演習に反発したものと思われる。

また、北朝鮮の工作チームが、韓国の金国防相の暗殺を目的に韓国内で活動を始めたと、同日の韓国メディアが報じている。

ここに来て朝鮮半島の緊張が高まってきているわけだが、日本は対岸の火事と思わないほうがいい。首相の辞任問題で政治的空白が生じやすいこの時期こそ、国防上の隙ができる。財政問題で米オバマ政権が求心力を急速に失っていく中で、東アジア情勢は、より流動的になりつつある。着実に半島情勢は“有事”に近づいている。

最近の報道によると、菅首相は北朝鮮とはつながりが深いようだが、それによって外交判断を誤らぬよう、国民の良識による厳重な監視が必要であろう。(村)